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日本の観光はイスラム教徒を掴むのがカギ!訪日観光客にみるムスリムの割合

この記事は連載第二弾です。

第一弾 日本のインバウンド観光にみるアジアの可能性

前の記事で、日本におけるインバウンド観光のカギは「アジアからの訪日観光客」だという事が分かりました。

それでは、具体的にはどのようにアジアからの観光客をターゲティングしていけば良いのでしょう?

観光業において、消費者行動を決める要素は大きく

(1)民族

(2)収入

(3)旅行形態(購入形態)

に分けられます。

例えば、当社がオススメするマレーシアで言えば

(1)民族構成:65%のマレー系(イスラム教)、24%の中華系(儒教)

(2)収入:一人当たりGNIは10,570米ドル、世界の高所得国基準には僅かに及ばないものの、アジアでは高水準の高・中所得国

(3)旅行形態:ツアーによる団体旅行が中心だったが、LCCの就航・リピーター需要に合わせ個人旅行のシェアが拡大中。少ないながら教育旅行、MICEも。

と、簡単にこんな分析が出来ると思います。

私たちの周りでも、何度も日本に渡航経験のある「訪日リピーター」のマレーシア人は多く居ます。

しかし、マレーシア内で24%を占める中華系からは大絶賛を受ける一方、マジョリティである65%のマレー系からは絶賛と同じ分だけの不満を聞く事が多いです。

マレー系の彼らから聞かれる訪日旅行の不満。

それは「(特に地方での)ムスリム対応があまりにもお粗末」だという事。

イスラム教徒(ムスリム)は、戒律でブタ肉を食べることが出来ません。それだけでなく、アルコールを含む調味料(みりん、料理酒、醤油等)を使用した料理も口にすることが出来ません。

豚肉以外の肉に関しても、ハラル認証を受けた正規の手段で撲殺された食肉でないと食べれなかったりと、宗教的な食事制限が多々あります。

訪日リピーターで何度も日本を訪れている私のイスラム教徒の友人も、ハラル対応が出来ていないレストランでは何が入っているか分からないので手を出す事が出来ず、

特に地方滞在の際には「1日3食スニッカーズ(!)」の生活が数日間続くと言っていました。
日本の自然や文化は素晴らしいので何日でも滞在したいが、食事事情のせいで長期滞在は身体が持たない、と言うのです。

イスラム教徒の方々の食事事情がこんな状態で、海外観光客を今の倍まで増やそうとしているなんて無理な話に聞こえませんか?

しかし、イスラム教徒といえば中東のイメージが強いと思います。さて、実際の所アジア圏にイスラム教徒の観光客はどれほどいるのでしょう。

以上の表から、アジアにおけるイスラム教徒の人口が予想以上に多いことがお分かり頂けと思います。

アジア全体のムスリム人口は10億6883万人。イスラム教と言えば中東のイメージが強いですが、世界のムスリムの内の約7割はアジアに住んでいるのです。

世界第4位の人口を誇り、その内の約9割がイスラム教徒とムスリム比率が高いインドネシアが規模の中心となるのは間違いないですが、実は中国やインドにも多くのイスラム教徒が居ることが分かります。

既にアッパー中間層であれば訪日可能な経済力を持つ、インドネシアやマレーシアに加え、
バングラデシュやパキスタンが同じように経済発展をすれば、今後もの凄い数の観光客が日本にやってきます。

また、中国や韓国には「政治リスク」が存在します。領土問題や戦後補償問題が話題になると、観光客数に直ちにに影響が出ます。

それに比べ、インドネシアをはじめとした東南アジア諸国やバングラデシュ・パキスタン周辺の南アジアの人々は、基本的に親日的です。ジャパン・ラブな人が予想以上に多いのです。

この人々をうまく取り込む事が出来れば、中国や韓国との政治リスクが顕在化した時も直ぐにスイッチ切り替えが出来るでしょう。

事実、イスラム教徒の規模は既に無視できないものになっています。

東京ではここ数年でハラル対応のレストランが増え始め、西麻布のとあるレストランでは ハラル神戸牛を使ったコースが、25,000円や40,000円という値段帯にも関わらず予約が取れないほどの人気だそうです。

対して地方は「ハラル料理?うーん、イスラム教徒が来るようになったら考えます」という状態。

地方にも行きたいイスラム教徒観光客は既に多く存在していて、リピーターになる程お金にも余裕があるのに、そこに食べる物が無いから彼らは行くことが出来ないのです。

観光客が増えずに困っている自治体も、ハラル対応の食環境を作ってあげるだけでイスラム教徒の観光客が爆発的に訪れる可能性を秘めています。

JAL(日本航空)は日本発の全ての国際線でハラル対応の機内食を提供するサービスを既に初めています。

イスラム教徒の旅行需要が爆発的に増える中、殆どの地方都市で食を中心としたハラル対応の供給が間に合っていません。

インバウンド観光におけるこの分野は、とても魅力的なブルーオーシャンと言えるのではないでしょうか。

ここマレーシアでは、イスラム教徒のマレー民族がマジョリティですので身近にハラル文化を文化を学ぶことが出来ます。

また、世界のイスラム教徒の人気旅行先の第1位は5年連続でマレーシアであり、ムスリム対応の観光・サービス業を学ぶのにはとっておきの環境なのです。

あなたもマレーシアで、大注目のハラルビジネスについて学んでみませんか?

テーマ③ アウトバウンドによるハラルビジネスの未来 に続く

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