マレーシア ビジネス 観光学部 ホスピタリティ学部

アウトバウンド産業によるハラルビジネスの未来

この記事は連載第三弾です。

第一弾 日本のインバウンド観光におけるアジアの重要性
第二弾 日本の観光はイスラム教徒を掴むのがカギ!訪日観光客にみるムスリムの割合

前回の記事で、今後アジアから多くのムスリム(イスラム教徒)が日本に訪れ、食事情がカギを握るだろうという予測をご紹介しました。

そんなムスリムの総人口は世界に16億人(2017年現在)。これは世界人口の約4分の1にあたります。
ムスリムの食市場(ハラル市場)の規模は5800億USドル(約64兆円)と大きい一方で、ハラル食品の供給量は世界の需要の20%以下であり、アジアの人口爆発と共にこの需要は今後さらに拡大すると言われています。

これだけ大きな規模で成長も見込め、現状で20%以下の供給率しかないブルーオーシャン。
インバウンド観光におけるハラル対応が急がれる日本ですが、世界でこれだけの需要があるなら国外への製品・サービス展開に等のアウトバウンド産業におけるハラル対応についても力を入れるべきではないでしょうか?

ムスリム向け観光を国策とし、イスラム教徒の人気旅行先第1位に5年連続で輝くなど、イスラム教徒向けインバウンド観光の先進国であるマレーシア。
そんなマレーシアは、ハラル食品をはじめとしたハラル製品の輸出に不可欠な「ハラル認証」という、アウトバウンド産業においても世界の先進国になっています。

ムスリム市場への参入には、その製品・サービスがイスラム教の戒律を満たしていることの証明、つまり商品への「ハラル認証」が必須になります。
食品であれば、豚肉やアルコール等の戒律で禁止されている成分が一切含まれていないといううことを、第三者機関から証明を受ける必要があるのです。

そんなハラル認証には国際認証がなく、世界中で大小様々なハラル認証機関が乱立しているのが現実です。
マレーシアは世界で唯一、政府機関がハラル認証を付与している国であり、最も厳しい規格の一つとして世界中のムスリムから認知度・信用度の高いハラル認証機関となっています。

マレーシアは、世界で通用するハラル認証を売りに、世界中から企業を誘致しています。
マレーシア国内に工場を作り、そこでルールに準じた食品生産を行うとマレーシアの政府機関からハラル認証が受けられ、自動的に世界33カ国(世界のムスリム人口の殆どをカバー)へ、ハラル食品として輸出が可能になるのです。

日本のキユーピーは、マレーシアにてハラル認証を受けたマヨネーズを生産しておりオタフクソースもマレーシアにてOEM生産、世界中に輸出しています。
原材料は日本で作られているマヨネーズやソースと基本的には変わらないのですが、ポークエキスを含むドレッシング等の生産ラインと完全に分離された建物で作られ、殺菌工程にもアルコール系の消毒を使わない等の徹底したハラル対応が行われています。

最も重要なのは、「ハラル先進国であるマレーシアで生産された」という事で、この事が世界中のムスリムが安心して購入できる一番の理由になっています。

1994年に世界で初めてハラル認証制度をスタートさせたマレーシアでは、国内総生産(GDP)の内7.5%もの割合がハラル関連の輸出額で占めています。(400億リンギ=約1兆円)
ハラルビジネスが、既に国家の重要な産業になっているのです。

日本の「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録される等、世界での日本食・B級グルメブームはとどまることを知りません。
日本の食品を世界に売り出していくにあたり、増加の一途を辿りこれから世界の3割を占めるイスラム教徒を無視出来なくなるのは間違いありません。
しかし日本では、ハラル・ルールの正しい専門知識を持った人材が、まだまだ数える人数程しか居ないのが現実です。

ハラルビジネスの最先端・マレーシアで、あなたも唯一無二の人材を目指しませんか?

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