学生info
井上 佳苗さん
埼玉県 秩父市 出身。埼玉県立 熊谷女子高等学校 卒業。
高校卒業後、語学学校を経てTaylor's University, American Degree Transfer Programme, liberal arts
(テイラーズ大学、ADP(アメリカ転学)学部、リベラルアーツ学科)に入学。
マレーシアで1年3ヶ月学んだ後、目標であったアメリカ留学を叶える為、ハワイ大学に転学。
現在、University of Hawaii at Hilo, Linguistics学部(ハワイ大学ヒロ校・言語学部)に在学中。
2カ国留学とは?
日本の高校を卒業後、マレーシアの大学に入学しました。
そこで入学したのが、ADP(アメリカン・ディグリー・プログラム)という学部で、
マレーシアで1〜2年学んだ後、アメリカ・イギリス・オーストラリア等の大学に転学し、その欧米の大学で卒業できるというのが売りの学部です。
アメリカ・カナダ・イギリス・オーストラリア・ニュージーランド…世界中の、何百という大学に編入が可能で、2カ国で留学経験が出来るのがADP学部の特徴です。
2カ国留学に至るキッカケは?
高校生の時から、海外留学に興味がありました。
しかし、留学に関する知識も無く、何より留学なんてお金の面で絶対に行けないと思っていたので、
周りの友だちと同じように日本の大学に行き、大学生の夏休みに1ヶ月だけでも短期留学が出来ればいいかな、くらいに思っていました。
そんな時、中学の先輩が東京外語大のインドネシア学部に入学したことを聞き、東南アジアの留学についてインターネットで調べたんです。
そこで、マレーシア留学を知り、インドネシアと同じ東南アジアだけど、マレーシアは英語圏なんだと。
それだけでなく、マレーシアは英語のレベル・教育レベルが高く、他国の英語圏にも評価され、欧米の大学に転入できる2カ国留学(ADP学部)があると言うことを知りました。
2カ国留学の魅力とは?
私が最初にこの2カ国留学に興味を持ったのは、費用の面です。
アメリカの大学の学費は1年で300万円〜500万円ほどですが、マレーシアの大学は1年で60〜120万円。
毎月の生活費も、アメリカとマレーシアでは2倍以上の開きがあります。
3〜4年の学生生活を考えた時に、その半分でもマレーシアで過ごせば大きくコストを削減できる。
入学から卒業までアメリカで留学しようとすると、費用の面で諦めざるを得なかったのですが、
マレーシア留学を上手く活用することで、大きくコストを削減することが出来たんです。
また、今になってコスト以上のメリットとして感じているのが、2カ国で得られるより多くの経験という点です。
マレーシアに居たときは、地元の中華系マレーシア人、マレー系マレーシア人(イスラム教)、インド系マレーシア人に加え、
中東や東アジア(中国や韓国)からの留学生が多く、アフリカの学生なんかもいました。
今いるハワイでは、ヨーロッパ・東アジア・南米の学生が多く、
2カ国の留学を通して世界中の国籍の人たちと交流することになるんです。
宗教という点においても、マレーシアだけでイスラム教・仏教・ヒンドゥー教の文化を感じることが出来たのですが、
ハワイはキリスト教の文化が根強いので、また違った学びが多いです。
最初はお金の面で決めた2カ国留学でしたが、人より多くの経験が得られるメリットの方が、今は本当に大きいと思っています。
数ある国の編入先から、なぜハワイ留学・ハワイ大学を選んだの?
ハワイ大学に興味を持ったキッカケは、言語学に定評がある大学だったことです。
マレーシアに留学し、英語を深く学んだ事をキッカケに、語学に興味を持った私は、
英語または日本語を教える人になりたいと思っていました。
ハワイ大学では、言語学のレベルが高く、有名な教授がいるだけでなく、
TESOL※1という英語教育の資格がネイティブでなくても取得できるという大きな特徴があります。
※1 TESOL:(ティーソル:英語を母国語としない人英語を教える資格。
国際的に知られている資格で、この資格を持っていると、英語教育者としての深い知識やスキルを持っているという証明として世界中で使える。)
また、ハワイという地理的な魅力もありました。
高校を卒業しマレーシアに渡り、語学学校に3ヶ月、大学に1年と3ヶ月、計1年半マレーシアに居ました。
そこで感じたことは、マレーシアは都会過ぎるなということ。笑
日本の田舎出身の私にとっては、もっと自然豊かな場所に住みたいな〜という思いがあったんです。
大学から一番近い海岸は、車で5分、自転車でも20分ほど。
島には有名なビーチも数多くあり、週末には友だちと訪れることもあります。
島国で人々がゆったりとしていて、本当に良い人が多いです。私は自転車で移動することも多いのですが、車が必ず道を譲ってくれます。
治安もよく、事件や事故も聞かないですね。そういう意味ではマレーシアと似ているのかも。
ただし、都会での生活をしたい方は向いていないですね。買い物やレストラン探しには、すこし一苦労します。クアラルンプールに居たときのような便利さはありません。笑
具体的には何を勉強しているんですか?
ハワイ大学のLinguistics(言語学)学部では、
英語という言語に限らず、言語そのものの歴史、成り立ち、構造などを人文科学や社会科学の側面から学ぶことが出来ます。
言語学部の卒業生は、言語のスペシャリストとして語学の先生になる人が多いです。
私の知っているハワイ人の数人は、ALTの先生として日本に渡った人もいますよ。
私も、将来は英語か日本語の先生になりたいと思っています。
また、観光業界にも興味があるので、旅行会社でも働いてみたいですね。
世界中、どこでも働いてみたいです。
後輩たちへの一言
マレーシアの大学のADP(アメリカ転入学部)に入れば、必ず2カ国は経験ができます。
環境・文化など、人よりも沢山の経験ができるのは本当に楽しく、恵まれています。
最初は、費用の面というネガティブな理由で選んだ2カ国留学でしたが、今は本当にマレーシアとアメリカと2カ国に行ってよかったなと思っています。
どちらも、大好きな国です。
海外留学、特に欧米留学やアメリカ留学に興味はあるけど、
費用の面で諦めかけている人には、マレーシアから2カ国留学できることをもっともっと知って欲しいです!